学ぶものがなかった

勉強はつまらないもの?

国際的な調査結果によると、日本の大学生は諸外国の同年代の学生に比べて「勉強がつまらない」と感じている割合がかなり高いことが言われています。

それぞれ米国と中国、日本の大学生に質問をしたところ一日の勉強時間の平均がもっとも少ないのが日本の学生という結果が出ました。

しかし日本にある大学はかなり数が多いとはいえ、いわゆるSランクやAランクの大学に入学するためにはかなり本格的な試験勉強をしなくてはとても合格をすることはできません。

どうも調べてみると問題は大学生になってからの目的意識によるものらしく、日本国内の学校に通う大学生にとっては大学とは「入るまでが勝負」であり、卒業は「できさえすれば成績は別にどうでもいい」というふうに思っている人も多くいるようです。

誤解のないように言っておけば、そのような無気力な大学生は全ての学校のことではなく、実習の多い医療系や教育系の学部においては、他にバイトやサークル活動をする暇もないと感じるほど勉強が忙しいところもあります。

しかし一般的な文系学部に通う大学生に関しては授業を「つまらない」「勉強する意味がわからない」といった感想を在学中に感じている人もかなりの割合で見られています。

大学とのミスマッチを起こしていませんか

このような勉強をする意味の見失いが起こってしまう一番の理由は、大学選びをするときに将来の目的と合致をしないミスマッチが起こってしまっているためです。

大学に合格はしたものの途中で行かなくなったり中退をしてしまった人たちから話を聞いてみると、「思ったような学問の内容の授業がなかった」というような意見や「学力がついていけなかった」というような、自分の学力や興味にあった勉強をする場所が学校になかったことが聞かれてきます。

このような学生と学校のミスマッチングはかなり以前から言われてきたことであり、入学前になんとかそうした状況が防げないかと今まで何度も話し合いがされているのですが決定的な解決には至っていません。

ただ「思ったような内容の勉強ができなかった」ということについては、事前にオープンキャンパスなどで丁寧な説明会を開催して学生側の理解を促すことはできます。

また「学力がついていけなかった」というようなことについても、理系学部においては最低限必要な基礎的な数学や物理、化学などの基礎力が備わった受験内容になるよう取り組みがされてきています。

学校側の取り組みと同時に、受験をする学生側にとってもミスマッチを起こさないようにするための事前調査をすることが大事ということでしょう。

与えられるのではなく作るものです

実際にあった話としてこんなことがあります。

都内某一流大学内で教授が講義をしたところ、授業終了後に一人の学生から「授業においては問題提示と同時に正解を示し、それに対して論理的な説明をするべきだ。本当にここは一流大学か?」というようなクレームをつけられたという話です。

多少大げさな話ではありますが、おそらくこのクレームをつけた学生は中高などの受験を勝ち抜くために、そうした“一流の”授業を行う予備校などに通ってきたのでしょう。

ですが受験のための勉強であれば一つの確実な解答を得るための技術的な学習という方法はとれても、実際の社会においては必ずしも確実な正解がある問題ばかりとは限りません。

むしろ実社会においては正解がなく、自分自身で解を求めて実験や検証を繰り返すという環境の方が圧倒的多数です。

大学生になったということは在学中に成人を迎えるということですし、その後の正解のない社会に出て行くための準備をしなくてはいけないことにもなります。

与えられる答えばかりでなく、自分でやりたいことを見つけていけるような強い心を持っていきたいですね。