就職活動

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就職率が決め手の一つ

かつて大学選びのポイントは、いかに世間的に知名度のある有名大学であるかどうかという「ブランド」が上位になっていましたが、ここ最近になってそれは大きく変わりつつあります。
今進学を希望する学生たちにとって最も重要とされているのは「就業力」といわれる就職活動にどれほど力を発揮できるかという大学力です。
一昔前ならば、できるだけ偏差値の高い大学に入れればそれだけで就職は有利になると言われていました。
が、学歴偏重の採用では企業側も変化の早い産業構造に対応することができず、また離職率もかなり高まってきているという状況を鑑み、今はより厳しい目で学生を選定する方向になってきています。
大学新卒の就職率はここ2年で少しずつ上向いてきてはいるもののまだまだ楽観視することはできず、いかにして大学時代に高い就業力をつけることができるかどうかということは、多くの大学生にとっての課題になっています。

企業が求める人材

今企業の多くが新卒の学生にもとめている能力としては、コミュニケーション能力や主体性、協調性といった項目です。
また会社という組織の中でどのように自分の仕事を見極め、動いていけるかというような周囲を見回す力もかなり重要視されてきています。
学力や語学力といった基礎的能力はもちろんですが、加えてそれらの社会人になったときに必要になる力をどのようにして身に付けることができるかということが大学生活でのポイントになります。

学生の満足度もみてみよう

大学なんてどこも同じと思っている人もいるかもしれませんが、こと就職への取り組みということで見てみるとかなり大学ごとに大きな差があります。
就業力をはかるときの目安になるのは、「学業」「課外活動」「交友関係」「就業観」の4つの項目になります。
実際にその学校で勉強をしている人たちへのアンケートをとってみると、この4項目の総合が最も高いのは東京外語大学という結果になっています。
続いて横浜国立大学、一橋大学と続いており、東京大学は8位、京都大学は61位という結果になっています。
特徴的なのは就業力というふうに見た時の国立大学の強さです。
国立大学の多くは少人数教育を行っている場合が多く、特に語学系の学部が多い大学になるほど個々人にまで目を配り、グループでの学習機会が増えるので上記のような結果になるのではないかと思われます。

なお、卒業後の学生の満足度ということで見た場合にはまた全く違った結果が出ています。
大学卒業後現在社会人として勤務する人を対象にアンケートをとったところ、自身の卒業した大学での学生生活満足度を尋ねた結果、第一位は北海道大学、第二位は東北大学、第三位一橋大学というふうに続いていきます。
こちらもやはり国立大学の強さが目立ちますが、第4位に慶応義塾大学、第6位に上智大学、第8位に立教大学が入っています。
卒業後に実感する自身の出身大学への満足度は、社会に出てから自らが感じる社会的なイメージやブランド力、信用力などが関係してきます。
それぞれ大学ごとに得意分野があるので、偏差値だけではない環境や満足度も大学選びに積極的に取り入れていってください。