就職が決まらないまま卒業する

めまぐるしく変わる新卒の就職活動

就職氷河期と言われるようになって既に20年以上も経過しているこのご時世ですが、まだまだ新卒者にとっては就職活動の厳しさはゆるくなる気配が見えていません。

新卒採用枠を増やす企業も少しずつは増えてきているようですが、その分大学生の就職活動の競争率は人気企業に集中して高くなっており、思うように就職先を決めるためにはかなり以前から準備をしていても難しい課題です。

どのくらい厳しいかというと具体的な数値では2015年卒の新卒者の就職内定率は約80%という数字が出されており、つまり大学生のうち10人に2人は就職先が決まらずに卒業をしているということになります。

ただこうした内定率の調査は調査を担当する機関によって若干数値がズレていたり、都市部と地方都市など地域によってまた個別の差があったりと全て一律に判断することができないものなので、出身大学や専攻学部それぞれで見てみたらまた状況は異なると思った方がよいでしょう。

そこで気になるのは就職先が決まらないまま卒業をしてしまった学生はその後どういった進路をとるかということです。

何らかの特技がある人ならフリーランスとして仕事をしたり、自分で起業したりといったこともあるでしょうが、そうではない人はおそらくフリーターとして別の就職先を探すかもしくは学生生活を続けていくということになってしまいます。

就職を決めることが出来ない学生とは

とはいえここ数年でかなり新卒大学生の就職状況は改善してきているということは確かです。

一時期は新卒の内定率が60~70%とも言われていた時代もあるくらいなので、今は本気で就職活動をすれば何らかの形で就職をすることは十分に可能です。

特に中小企業などにおいては人員が不足したための倒産が起こるなど人手不足に悩むところもあるほどなので、就職活動そのものが高い難易度であるというわけではないのです。

ではなぜ内定がとれないまま卒業を迎えてしまう大学生がいるかということですが、それは大きく分けて2つの理由があるようです。

一つ目は就職活動のプランがそもそも間違っており、計画的に就職先を見つけるための活動ができなかったという人。

もう一つ目が就職活動そのものをしない人です。

最初の就職活動の方法が間違っている人というのは、自分の専門分野と全く異なる企業を下調べもせずにブランドイメージだけで応募したり、エントリーシートや面接のための対策をしていないというケースです。

そうした学生に共通しているのが、就職活動をするという目的が自分の中で曖昧であり周囲がやっているからなんとなく、親に言われたからなんとなくといった感じで主体的に動くことができないということです。

採用活動をする企業の担当者はそれこそ数百人と志望者を相手にしていますので、そうしたフワフワした気持ちの人はちょっと見ただけですぐにわかります。

まずは自分の中で「どうして働くのか」ということをしっかりと学生のうちから動機づけできるようにしておく必要があると言えます。

最後まで諦めないことも大切

もう一つ就職先が決まらないまま卒業を迎えてしまう学生のパターとしてありがちなのが、3~4年次から比較的まじめに就職活動をしてきたけれども、10月のほとんどの学生が内定を取れるようになった時期になっても決めることができなかったために、自信喪失から諦めてしまうというケースです。

確かに10月頃まで希望の就職先から内定をとることができなかった場合には、大手や人気企業などにそこから就職するということはかなり難しいと言えます。

ですが必ずしも人気企業や大手企業ばかりが就職先というわけではありませんし、そこで入社できなかったからといって人生が大きく狂うというようなこともありません。

問題は他人と比較して「恥ずかしい」といった見栄だけで就職活動をしてはいけないということです。

どこに就職するかということよりも、就職してからどう働くかといったことの方が何倍も大事であることを忘れず卒業ギリギリまで諦めずに就職活動を続ければきっと希望に近い就職先を見つけることができるはずです。