こんなキャンパスライフは嫌だ SLone7uK  

バイトが忙しすぎる大学生活

今どきの大学生のアルバイト事情

大学生にとって、アルバイトは今や生活の一部と言ってもいいほどです。

何らかの形でアルバイトをしているという大学生の割合は年々増え続けており、2008年からは「生活苦のため」という理由でアルバイトを始める学生が増えてきているのが目立ちます。それ以前からも大学生でアルバイトを行う人は大勢いましたが、それまではどちらかと言えば学費や生活費とは別にサークル活動や旅行といった生活にゆとりを持つためにお金を稼ぐという学生が多かったのに対し、現在ではかなり逼迫した状況におかれているということがわかります。

とはいえアンケート調査では大学生活の中で全くアルバイトをしていないという人も全体の3割程度おり、全員が必死に金銭を稼がなくてはならない状況におかれているというわけではないようです。真面目で親思いの学生の場合などには、学費や生活費はある程度仕送りに頼ることができるものの、親や家族に負担をかけたくないという気持ちから自主的にアルバイトを多く入れて仕送りの額を減らせるようにするというケースも見られます。

そうした親や家族を思う気持ちは大変立派なものですが、かといってアルバイトを学校生活よりも優先させてしまっては本末転倒となってしまいます。もし仕送りなどの負担軽減のためにアルバイトをするという場合であっても、しっかりと保護者の方と話し合いをしてきちんと金額や負担割合を決めて行うようにしてください。

 

大学生をめぐるアルバイトのトラブルも増加

大学生アルバイトをめぐっては、現在社会問題として「ブラックバイト」というものの存在があります。

「ブラックバイト」とは長時間の労働時間やサービス残業などを慢性的に課す劣悪な就業環境の「ブラック企業」のアルバイト版で、学費や生活費を稼ぐためにどうしても弱い立場におかれてしまう学生に対して長時間の就業を強要したり時には脅迫的な言動を行うといったケースもあったりします。

大学生は親元から離れて生活をしている上に社会人経験が浅く仕事や労働法制について詳しい知識を持っていないということもあるので、そうした弱みにつけ込む悪質なアルバイト先に言いなりになってしまうということも問題を大きくしてしまっています。最初は軽い気持ちで始めたはずのアルバイトがいつしか学生生活や日常生活の全てを犠牲にしなくてはいけなくなってしまわないように、まずは就業をする前にしっかりと条件を確認して必要に応じてシフトを分けてもらえることを確認しておきましょう。

そしてもしテスト前や家族の都合でどうしても休まないといけないという場合にも無理にシフトを入れられたり、夜中遅くまでのサービス残業やパワハラ、セクハラの類を受けたと感じたときには、最寄りの労働基準監督署や支援団体に相談をしてみてください。

相談・お問い合わせ|ブラックバイトユニオン

 

負担なく続けることができる仕事を選ぶ

全ての企業がそうとは言えませんが、学生アルバイトを多く募集している企業の中には特にトラブル事例が起こりやすい職種があるようです。シフトや労働時間について学生側からの不満が起こりやすい業界としては、「コーヒーチェーン」「居酒屋チェーン」「ファストフード店」といったところが代表的です。

こうした仕事は全国に数多くお店があるので未経験の学生バイトでも入りやすい職種ではあるのですが、反面で人員の出入りが激しく学生が忙しくなるテスト前後などの時期にはほとんどババ抜きのような形で退職者やシフト移動希望者が出てしまいます。もちろん学生側には責任はないのですが、企業の中ではそうして一度に大量に人員が不足する時期になると気の弱い人に無理やり仕事を押し付けるような行為が横行し始めます。

真面目な人ほど損をするということにならないように、休みたいという時にはしっかりと自分の希望を告げて学生生活を犠牲にすることがないようにしっかり自衛をしてください。

 

奨学金を利用する

また、学費のために働く学生は少なくありませんが、「奨学金制度」を使うことで、これらの問題を一時的に回避することもできます。バイトと学業の両立が難しいと感じたならば、頼ってみるのもいいでしょう。なぜ一時的かと言えば、学校を卒業後に返済義務が発生するためです。そしてこの奨学金は、ケガや病気、労災などの止む無い理由よって返済することができなくなるケースも多く、その人数の多さから社会問題化している側面もあります。「学生ローン」と揶揄されることも少なくありません。

しかし、この問題を解消できる方法として「返済不要の奨学金」というものが存在します。こちらは、給付型奨学金と呼ばれるもので、卒業後の返済義務がないことから、学費に関する問題を無条件で回避することも夢ではありません。とはいえ、必要となる学費のすべてが支給されることは少なく、例によって「優秀な学生」であることが前提で支給されるケースがほとんどなので、条件をよく確認したうえで申請するようにしましょう。給付型奨学金の詳しい説明は以下のリンクを参考にしてください。

返済不要の給付型奨学金を利用しよう!/進路ナビ