講師や教授との相性が悪い

大学における講師の実態について

大学では高校までの授業形態とは異なり、自分で取得をする単位を選び研究をする専攻科目を決定していきます。

しかしだからといって必ず自分が気に入った授業や講師・教授を選ぶことができるわけではなく、単位の申請をしてから「この人でない人が良かった」と感じるようなことも実際にはよくあります。

1~2年次の講義とテストだけということならまだ1年我慢をして最低限度の単位取得さえできればよいと割り切ることもできるのですが、それが3年次以降のゼミや研究室になってくるとより講師や教授の方との距離が近くなってしまうので相性が合わないという悩みは決定的になってきます。

実際に研究室に入ってはみたもののその担当教授とあまりにも相性が合わずに次第に研究室に行かなくなり、そのまま大学や大学院を中退してしまったというような人もいますので、たかが人との相性と甘く考えるわけにはいきません。

大学の講師や教授というのは小中高の先生と異なり、事前に教職課程を受ける必要がなく大学が独自に採用基準を設けています。

つまり特定の分野の研究においては優れた実績のある学者ではあるものの、一度も授業で教鞭をとったこともなく指導をすることに興味を持ったこともないというような人も中にはいるということです。

専門学部になるとより問題は深刻

講師や教授との関係がよりシリアスな問題になるのは、専門性が高い少人数での講義が多い学部学科です。

わかりやすい例としては例えば音大のピアノ学科といったところでは、講師の人と一対一で演奏の指導を受けていくことになるわけですからそこで意見が対立をしたらかなり大学生活全体が暗いものになってしまうでしょう。

そこまで極端でないとしても、他にも理系学部では1~2年の早い時期から研究室を決めて入りそこでグループで実験や実習をしなければいけないといった環境はよくあるので、そこでも一緒に研究を進めていく指導教官にあたる人との相性が悪いと相当ストレスを貯めることになってしまいます。

大学における法的トラブルとして「アカハラ(アカデミックハラスメント)」という言葉がありますが、これは学生よりも立場の強い教授が女子学生に交際を迫ったり、特定の学生に対して長時間の研究などを強制するといった事例をさしています。

もちろん実際には良心的な講義や研究をされている講師や教授の方が大半ではあるのですが、中にはそうした迷惑な人もいるということは確かです。

有名な学者ではなく若い指導教授がよい場合も

指導教授との関係が悪化してしまうと、そこで研究室や大学を辞めたくなってしまうものですがその場合もちょっと待った方がよいでしょう。

というのもそうした理由で大学や研究室を辞めてしまった場合、学歴や学位をつけることができず結果その次に控える就職活動にも致命的な影響を与えてしまうことがあるからです。

せっかく入学前には高い志を持っていたのに、指導教授と相性が合わなかったという理由でその道を諦めてしまうというのは大変にもったいないことです。

最悪の場合には転部や転学などを考える必要がありますが、あまり閉鎖された研究室という場所に縛られず、アカハラのように明らかにおかしいと感じる事例があったら学校事務室などに訴えて改善を促すというのも一つの方法です。

なお一つの傾向としてあるのが、特定の分野で長年研究をして有名になった学者先生よりも、若く指導教授になられた人の方が後輩の指導に熱心であるということです。

一概に決めつけはよくないですが、これから所属する研究室を選ぶならその教授や講師の実績や知名度だけでなく実際にそこで研究に従事している人の様子や声を聞いて見るのがよいでしょう。