読書

まとめて本を読むチャンス

大学生にとって長期休暇は何でも好きなことをすることができるとても便利な時間です。

就職をしてしまってから大学生時代の長い休みのことを思い出すという人も多いくらいで、その時期をどうやって過ごしたかということはある意味一生の財産になります。

アルバイトや勉強といったポジティブな方法で過ごすということももちろん大事ですが、それだけでなくむしろ正反対に思い切り自分の内面を磨く訓練をするということもまた同じくらいに大事なことになります。

内面磨きというのはやろうと思ってすぐにできることではなく、それまでの経験や知識などが積み重なってできていくものです。

そのためにはまず自分の内側の思考力の基礎をしっかりと養うということが求められてきます。

しっかりと自分の頭で考えることができるようになるには、その前により多くの考え方を知って想像をするという能力を備えていくことが前提になります。

想像力を思考力を養うなら、より多くの本を読むということ以上の方法はありません。

学生時代に読んでおきたい良書

読書はその後の人生のいつでもすることができることではありますが、やはり多感な青年時代に読むということは大きな意味があります。

書店のコーナーなどでは夏に読みたい本として名著をおすすめしていることもありますが、実際そうした本は思春期に読んでおくことで本人の感性に大きな財産として残ります。

年代を問わず一生に一度は読んでおいてもらいたい本としては、有名な経営者が書いたビジネス書や経営についての本、他に仕事術についてまとめたものといったものが代表的です。

ですがどちらかといえばそうした実用書は社会人になってからの方が理解がし易いという面もあるため、できたら感受性や知的思考力の基礎を作れるような哲学的な本にチャレンジをしてもらいたいところです。

具体的にはベストセラー小説や過去の文芸書、古典の哲学書や宗教についての書籍です。

自己啓発書やお手軽ビジネス本には注意

どんな本でも読書という体験を通すことは大きな意味があるのですが、大学生時代にあまり多く読むことはできたら避けてもらいたいのが「自己啓発書」と「お手軽ビジネス書」です。

本人の好みにもよるかもしれませんが、世の中に出回るそうした分野の本というのは知識を与えるというよりもそれを読んだ人に何らかの購買を促すための目的で書かれています。

本当の知識というのは誰にでも簡単に手に入ってすぐに理解ができるものではなく、目の前のものの価値や真偽をきちんと自分で判断できるようになるためのものです。

いかにも耳障りがよく楽で簡単にお金や幸せが手に入ると書かれている本こそ注意だという認識があるかないかでそのあとの社会人としての活動内容もかなり変わってきます。