インターンシップ

inturn

インターンシップとは

インターンシップとはもともとアメリカの学校で行われてきた制度であり、本格的な就職活動を前に就職を考えている企業で実際に業務の一部を体験することにより企業側・学生側双方にとってそれぞれの適正を見極めることができるという大きなメリットがあります。
具体的には、インターンシップでは大学生なら3年次の夏休みや春休みなどの長期休暇期間を、専門学校生なら早ければ入学初年度から企業で一定期間研修生として勤務を行っていくことになります。
就職活動をするときにはさまざまな情報収集を行いますが、それらはいずれも自身ではなく他人が見聞きしたり体験したりしたことに基づくものなので、本当に知りたいと思っている実態状況までをうかがい知ることは難しかったりします。
そこで、実際にその企業内の人間として活動をすることにより、実際に就職をしたときの感覚に近い体験をすることができるようになるというわけです。

賃金は安い

インターンシップでは、短期バイトのように期間中簡単な仕事を担当するという場合もあれば、特殊な技術を修得するための専門学校などのように半年~1年単位で定期的に仕事をして実際の業務に直接役立つ技術を修得していくというようなものもあり、期間や方法はかなり多岐に渡ったものになっています。
就労に対しての賃金については、研修がメインであるためアルバイトに比べてかなり安い金額という場合がほとんどで、中には全く賃金は発生しないというようなケースもあります。
わかりやすい例でいえば医師を目指す医学生が一定期間ほぼ無給で病院内の勤務をするインターン制度があります。

インターンは双方に利点が

最近では就職難による厳しい採用状況が続いていますが、企業担当者がかなり時間や手間をかけて志望学生を絞り込んだにもかかわらず、企業とのミスマッチのために数ヶ月やわずか数年で退職をしてしまうようなケースもとても増えてきています。
つまりインターンシップによってお互いのことを知り合うということは、学生側だけでなく企業側にとっても大きなメリットがあることというふうに言えるのです。
インターンシップに参加をしなくてもその企業の求人に募集をすることはもちろんできますが、新卒での活動なら積極的に参加をしておいた方が若干有利になるということは言えます。
しかし人気の企業になるとインターンシップへの参加希望者も当然増加してしまうので、希望をしてもインターンシップに加わることができないということもあります。
中には学校の就職課から全く希望していない企業にインターンシップを勧められてトラブルになったというような事例もいくつかあるようです。

就職に熱心な大学になると、インターンシップへの参加を単位認定として認めるような場合もあります。
インターンシップへ参加することによって、通常のアルバイト経験とはまた違った勤務を実体験できるので、あらためて自分の適性を見つめなおしそこからどのような進路に進むべきかを考えていくためのヒントになります。
有名大学や専門的な技術を学ぶ大学・専門学校の多くがインターンシップ制度を導入しているので詳しく調べてみるとよいでしょう。